“目止め”ってなぜ必要?

そもそも目止めってなに?

目止めとは、多孔質で吸水性のある器(主に耐熱陶器や、きめの粗い粒子を含む土で作られた陶器)に施す処理のことで、ご使用前に行います。


「吸水性がある」=「隙間がある」

このことを「器が呼吸する」と言ったりします。


この目には見えないほど小さな隙間が、空気を取り込んで器全体を温めるにはとても優れているのです。

暖かい空気が器を通ることで保温性が生まれ、鍋などの調理用器としての特性を持つことができます。

しかし、この隙間に水分が入っていくことで様々な現象が起こるのも事実です。

水分が底から滲み出してしまったり、隙間に食品の油や色素が染みついてしまったり…

この現象を起こりにくくするために「目止め」という処理が必要になります。


目止めの目的は、隙間を「でんぷん質」で塞ぐことです。

アイテムによって、目止めの仕方が異なることもありますが、基本的には同じです。

今回は、目止めの方法を3minutesでご紹介します。


用意するもの

・3minutes

・米のとぎ汁(白く濁っているもの)

・目止めをする器がすっぽり収まる鍋(※土鍋の必要はありません。)


Step1.

鍋に米のとぎ汁を入れ、沸騰するまで火にかける

とぎ汁の量は、目止めをする器がひたひたに浸かるくらいを目安にしてください。

吹きこぼれに注意しながら、沸騰するまで火にかけてください。


Step2.

目止めをする器を入れ、弱火にして15~20分煮沸する

とぎ汁が沸騰したら、ゆっくりと器を入れます。

3minutesの場合は身のみを入れます。

器を鍋に入れる時は、やけどに十分ご注意ください。


Step3.

時間が経過したら火を止め、自然に冷ます

素手で触れられるほどの温度になるまで自然に冷まします。

急に冷水をかけたり、冷やしたりしないでください。

急な温度変化は破損の原因になります。


Step4.

冷めたらとぎ汁を洗い流し、十分に乾燥させる

器の水分をきちんと乾燥させることで、カビや臭いなどのトラブルを防ぐことが出来ます。


お米のとぎ汁が無いときは、鍋で少量のお米や片栗粉、小麦粉を煮たりしてでんぷんを作ってください。

土鍋は、鍋に直接とぎ汁を入れて火にかけてください。


これで目止め完了。


最初に目止めをしていただくことで、汚れや色素沈着が付きにくくなる効果もあり、愛着を持って長くやきものを使っていただくことが出来ます。


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